[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米ニューヨーク州マンハッタン地区検察当局は21日、インサイダー取引の疑いで暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース・グローバルの元プロダクトマネジャーらを訴追した。暗号資産に関連した事例としては初めてとなる。
訴追されたのはイシャン・ワヒ容疑者と弟のニキル・ワヒ容疑者、友人のサミア・ラマニ容疑者の3人。
兄弟は21日にシアトルで逮捕されたが、友人はまだ拘束されていない。
検察によると、プロダクトマネジャーだったイシャン容疑者は、コインベースのユーザーが取引できるようになる新たな暗号資産に関する未発表の機密情報を共有。
弟と友人は2021年6月から22年4月にかけてイーサリアムブロックチェーンウォレットを使用して資産を取得しコインベースの発表前に少なくとも14回取引を行い、少なくとも150万ドルの不正な利益を得たという。
3人はこれに関連して米証券取引委員会(SEC)の民事訴訟にも直面している。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」