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米下院、2002年の「軍事力行使権限承認」の廃止を可決

米下院は17日、イラク戦争の開戦を承認した2002年の「軍事力行使権限承認(AUMF)」を廃止することを賛成268・反対161で可決した。2018年1月撮影(2021年 ロイター/Joshua Roberts)

[ワシントン 17日 ロイター] - 米下院は17日、イラク戦争の開戦を承認した2002年の「軍事力行使権限承認(AUMF)」を廃止することを賛成268・反対161で可決した。

少なくとも49人の共和党議員が賛成に回った。

憲法は、議会に宣戦布告の権限があると定めているが、AUMFにより、大統領に権限が委譲された。AUMFは失効期限がなく、20年近くにわたって、民主・共和両党の大統領が軍事行動を正当化する根拠となってきた。

廃止には上院の承認が必要だが、見通しは不透明。バイデン大統領は廃止を支持する意向を示している。

反対派の間では、2002年のAUMFを廃止すれば、大統領の権限が弱まり、米国が中東から撤退するとのメッセージを送ることになると主張している。

トランプ前大統領は、イラン精鋭部隊のソレイマニ司令官を殺害した際、2002年のAUMFを正当性の根拠の一つに挙げていた。

廃止には上院で60票の賛成票が必要。少なくとも10人の共和党議員の支持が必要になる。

一部の議員は、アフガニスタンへの攻撃を承認した2001年のAUMFの廃止・差し替えについても議論している。

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