[ワシントン 24日 ロイター] - 米商務省が24日発表した2021年の経常収支は、赤字額が33.4%増加し、過去最大の8216億ドルとなった。旺盛な需要を受けて企業が枯渇した在庫の補充を急いだため、輸入が急増した。
赤字の対GDP(国内総生産)比率は3.6%。前年の2.9%から上昇し、08年以来最高となった。
昨年の財(モノ)の輸出は3329億ドル増の1兆7600億ドル、輸入は5023億ドル増の2兆8500億ドルとなった。
第4・四半期を見ると、経常赤字は0.9%減の2179億ドル。ロイターがまとめたエコノミスト予想は2180億ドルだった。
対GDP比は3.6%と、7─9月期の3.8%から低下。赤字比率のピークは05年第4・四半期の6.3%。米国は現在、原油と燃料の純輸出国となっている。
経常赤字の減少は第2次所得の赤字が縮小し、サービスと第1次所得の黒字拡大を反映した。
財・サービスの対外輸出および対内受取所得は477億ドル増の1兆0100億ドル。財・サービスの輸入および対外支払所得は458億ドル増の1兆2200億ドル。
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