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米耐久財コア受注、7月は横ばい 出荷は伸び加速 GDP下支えも

[ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日発表した7月の耐久財受注統計は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月から横ばいにとどまった。市場予想は0.5%増だった。一方、国内総生産(GDP)で設備投資の算出に用いられるコア資本財の出荷は、伸びが加速した。第3・四半期は個人消費が鈍化する見込みだが、設備投資が成長を下支えする可能性がある。

米商務省が25日発表した7月の耐久財受注統計は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月から横ばいにとどまった(2021年 ロイター/Bing Guan)

コア資本財受注は6月に1.0%増加していた。

コア資本財出荷は7月に1.0%拡大。6月は0.6%伸びていた。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、アンドリュー・ハンター氏は「企業の設備投資の伸びは第3・四半期に鈍化することが予想されるものの、過去の水準から見れば依然として堅調だ」と指摘。「消費の減速に伴い、GDP全体の成長はさらに鈍化する見通しだが、多くの企業は生産能力の制約に直面しており、金利もまだ低いため、投資の見通しは比較的良好だ」と分析した。

オックスフォード・エコノミクスの米国担当主任エコノミスト、オレン・クラクキン氏は「7月のデータは全体として第3・四半期初めにおける設備投資の底堅い伸びを示しているが、生産者物価が高騰しており、回復は接触機会の多いサービス業に傾いているため、年後半は実質的な設備投資の伸びが徐々に緩やかになる」と予想した。

7月のコア資本財受注の減速は、供給網のボトルネックを反映したものとみられる。コンピューターや電子製品の受注も減少したが、これは世界的な半導体不足の継続により、製品の生産が妨げられているためと考えられる。

電子機器、家電、部品の受注も減少。ただ一次金属、機械、金属加工品の受注は増加した。

全体の耐久財受注は0.1%減少。前月は0.8%増加していた。耐久財受注はトースターから航空機まで3年以上使われるモノを指す。輸送機器が2.2%減少し、全体の水準を下押しした。

民間航空機の受注は48.9%急減。米航空機大手ボーイングのウェブサイトによると、7月の受注は31件と、前月の219件から縮小した。自動車・同部品の受注は5.8%増。前月は1.8%伸びていた。

コア資本財の受注残は0.9%増。前月は1.2%増だった。

シティグループのエコノミスト、ベロニカ・クラーク氏は「供給問題が最終的に解消される来年まで、力強い需要によって生産が維持されるだろう」と述べた。

米経済は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって一時的に深刻な景気後退に陥ったものの、歴史的に低い金利や大規模な景気刺激策がモノの需要を押し上げる中で、設備投資は底堅く推移。供給網の混乱にもかかわらず設備投資の勢いは続いており、経済の明るい材料となっている。

こうした中、7月の小売売上高は減少。自動車の供給不足などが響いた。クレジットカードのデータは、航空費や船旅、宿泊などのサービスへの支出が鈍化していることを示す。

ゴールドマン・サックスのエコノミストは先週、第3・四半期のGDP予測を当初の年率9.0%増から5.5%増へ下方改定した。バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズも7.0%増から4.5%増へ引き下げている。第2・四半期のGDPは6.5%増え、ピークの2019年第4・四半期を超えた。

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