[ワシントン 16日 ロイター] - 米商務省が16日発表した5月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.6%増の157万2000戸となり、4月の減少から持ち直した。中古住宅の深刻な供給不足が住宅着工を促した。ただ住宅建設は引き続き木材価格の高騰やその他の建材不足が圧迫要因となっている。市場予想は163万戸だった。
4月の着工件数は当初発表の156万9000戸から151万7000戸へ下方改定された。3月は172万5000戸と、2006年以来の高水準を付けていた。
木材は5月上旬に付けた過去最高値から値を下げたものの、卸売物価指数(PPI)によると針葉樹林は5月に前年同月比で154.3%値上がりした。
許可件数は前月比3.0%減の168万1000戸だった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が続く中、大型で高価な住宅の需要が高まり、住宅市場ブームとなっている。ただ中古住宅の在庫は過去最低水準にあり、供給が逼迫している。
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