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米の財貿易赤字、2月は0.9%減の1066億ドル

[ワシントン 28日 ロイター] - 米商務省が28日公表した2月の財(モノ)の貿易収支は赤字額が前月比0.9%減の1066億ドルだった。輸出が1.2%増の1572億ドルに膨らんだことが赤字額縮小につながった。輸出は消費財が6.3%と急増し、全体をけん引した。

米商務省が公表した2月の財(モノ)の貿易収支は赤字額が前月比0.9%減の1066億ドルだった。輸出が1.2%増の1572億ドルに膨らんだことが赤字額縮小につながった。2019年1月、カリフォルニア州ロングビーチ港で撮影(2022 年 ロイター/Mike Blake/File Photo)

1月の財の貿易赤字額は過去最高だった。赤字額は縮小したものの、2022年第1・四半期の経済成長の押し上げ効果は企業の在庫積み増しペース鈍化によって相殺される可能性がある。

JPモルガンのエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は、第1・四半期の国内総生産(GDP)成長率は貿易赤字によって約2─3%ポイント押し下げられると予想。「在庫の実質的な変化は再び力強くなるだろうが、第4・四半期の大幅増と同程度になる可能性があり、在庫は第1・四半期のGDP成長率にとってかなり中立的な要因になりそうだ」と述べた。

2月の財の輸出は食品が3.6%増え、工業用品も2.6%増。一方、自動車は3.4%減り、世界的な半導体不足による生産制約を引き続き受けている。資本財やその他の財の輸出も大幅に減少した。

財の輸入は0.3%増の2637億ドル。自動車が9.9%減り、食料も3.0%減ったのが全体を押し下げた。一方、工業用品や他の財の輸入は大きく増加した。資本財の輸入も消費財と同様に増加した。

貿易は21年第4・四半期まで6四半期連続で国内総生産(GDP)成長率を押し下げており、22年第1・四半期も引き続き足かせとなる可能性がある。

PNCフィナンシャルのシニアエコノミスト、アビー・オムダンビ氏は「米経済のパンデミック(世界的大流行)からの力強い回復が輸入を支える一方、世界経済の回復が比較的鈍いことが輸出の重荷になっている」と指摘。「財の貿易に関する見通しは不透明だ。上海での新たなロックダウン(都市封鎖)やウクライナ危機による不確実性の高まりが米国の輸出を圧迫する」とした。

企業は2月も在庫の補充を続けたが、ペースは21年終盤の数カ月に及ばなかった。卸売在庫は2.1%増え、1月は1.1%増だった。小売在庫は2月に1.1%増え、1月は1.9%増だった。

2月の自動車在庫は0.9%増。1月は2.5%増だった。自動車を除く小売在庫は1.2%増。1月は1.7%増だった。この要素はGDP成長率の計算に含まれる。

21年第4・四半期の在庫投資は季節調整済みの年率換算で1712億ドルと大幅に加速し、同期の成長率7.0%に4.90%ポイント寄与した。

在庫投資は今年2月も増えたものの、在庫が成長に寄与するには21年第4・四半期と同様の速いペースで増加する必要がある。このため、22年第1・四半期のGDP成長率には中立的になるとみられる。第1・四半期のGDP成長率予測は、ほとんどが1.0%増を下回っている。

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