May 2, 2014 / 3:12 PM / 4 years ago

4月米雇用統計:識者はこうみる

[ワシントン 2日 ロイター] - 米労働省が2日発表した4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比28万8000人増と、2012年1月以来、約2年ぶりの大幅増となった。市場予想の21万人増も上回った。

失業率は6.3%と、前月から0.4%ポイント低下し、2008年9月以来、5年半ぶりの水準に改善した。

市場関係者のコメントは以下のとおり。

●GDP、3%台半ばまで大幅改善へ

<アメリプライズ・ファイナンシャルのシニアエコノミスト、ラッセル・プライス氏>

景気が全体的に上向いており、非常に勇気付けられる。(第1・四半期の)弱い国内総生産(GDP)データは無視できることを示している。この夏を通して景気の勢いは増し続け、少なくとも向こう2四半期は、GDPが最大3%台半ばまで著しく改善しそうだ。

2・3月分が上方修正されたことと合わせると、成長を支える相当底堅い基礎的条件が経済の基調にあることを示す。悪天候など一時的な逆風は、間違いなく対処可能だ。

失業率が大きく低下したことで、米連邦準備理事会(FRB)の政策を考える際に一定の懸念が生じるかもしれないが、フェデラルファンド(FF)金利の引き上げを最初に検討する時期は、2015年第2・四半期になると引き続き予想している。

補助的なデータによると、労働市場には総じて引き続き相当の緩みがある。

●雇用20万人増の流れ、失業率低下の深読み注意

<RBCキャピタルマーケッツの首席米国エコノミスト、トム・ポーセリ氏>

明らかに良い内容だ。あらゆる数値指標が改善している。ただ1点、注意を要するのが失業率の低下で、労働人口が80万6000人減と非常に大きな落ち込みを示した影響が出ている。失業率の改善について深読みしないようにしたい。

現況をかんがみれば、雇用者数(増加幅)の28万人維持には、少なくとも無理があると言えそうだ。ただ20万人の伸びとなる流れには間違いなくあり、消費が2.5%程度のペースで伸びるのに引き続き十分な水準で、全般的に非常に前向きな結果となった。

●雇用の伸び加速、早期利上げない

<PNCファイナンシャル・サービシズのシニアエコノミスト、ガス・フォーシャー氏>

雇用の増加ペースが加速している可能性がある。20万人強の雇用者数の増加は今後6─9カ月間にわたり持続可能とみられる。今後雇用は拡大するだろう。平均週間労働時間は目いっぱいの水準であるため、雇用主は人員を増やす必要がある。これは連邦準備理事会(FRB)が望んでいることだ。

FRBは資産買い入れを縮小し続けるだろう。ただ、この統計でFRBが早期利上げを迫られることはないだろう。

●景気・FRBにとって好材料

<サルハン・キャピタル(ニューヨーク)のアダム・サルハン最高経営責任者(CEO)>

予想を上回る数字で、第1・四半期にみられた天候要因を考えると、良い内容だ。これは経済の先行きとともに、連邦準備理事会(FRB)の戦略上でも良い兆しとなっている。FRBはこれまで、雇用がけん引する成長率の加速を予想してきた。失業率は6.3%と、FRBが目安とする6.5%を下回った。このような改善が続く限り、FRBに対する圧力が和らぐだろう。

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