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米製造業新規受注、12月は18年8月以来の伸び 設備投資は低調

[ワシントン 4日 ロイター] - 米商務省が4日発表した2019年12月の製造業新規受注は前月比1.8%増と、18年8月以来の大幅な伸びとなった。国防航空機の受注が大幅に増え、全体水準を押し上げた。ただ設備投資は弱く、景況感が改善する中でも製造業が大幅に回復する可能性は低いことを示唆した。市場予想は1.2%増だった。

米商務省が4日発表した2019年12月の製造業新規受注は前月比1.8%増と、18年8月以来の大幅な伸びとなった。ワシントン州レントンで昨年3月撮影(2020年 ロイター/Lindsey Wasson)

11月の製造業受注は当初発表の0.7%減から1.2%減へ下方改定された。

19年全体では前年比0.6%減だった。

製造業出荷は12月に前月比0.5%増。11月は0.3%増加していた。

米中貿易摩擦が和らぐ中で景況感は改善している。米供給管理協会(ISM)が前日公表した1月の製造業景気指数は半年ぶりに判断の分かれ目となる50を上回った。

ただ、米経済の11%を占める製造業へのリスクは残っている。米中は1月に第1段階の合意に署名したものの、米国は中国からの輸入の約3分の2に相当する3600億ドル規模の中国製品に関税を課したままだ。

そのほか、米航空機大手ボーイングBA.Nは1月、2件の墜落事故を起こした後19年3月に運航停止となっていた旅客機737MAXの生産を停止した。

新型コロナウイルスの感染拡大で中国では400人を超える死者が出ているほか、世界中で2万人以上が感染している。電子機器メーカーを中心にサプライチェーンが混乱する可能性がある。

12月の製造業受注の内訳は、輸送機器が7.9%増と、18年8月以来の大幅な伸びだった。11月は8.2%減少していた。12月は国防航空機が168.3%増加し、74.7%減少した民間航空機を相殺した。自動車・同部品は0.5%増だった。

一方、機械は1.0%減。11月は1.2%減少していた。電機・家電は0.3%減だった。

設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)は0.8%減だった。1月発表された速報値では0.9%減だった。

国内総生産(GDP)の設備投資算出に利用されるコア資本財出荷は前月比0.3%減。速報値は0.4%減だった。

ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、ライアン・スイート氏は製造業受注の大幅な伸びについて、やや誤解を与える内容だとし、「製造装置や事務機器の設備投資でファンダメンタルズは大きく改善していない」と指摘した。

また、ウェルス・ファーゴ・セキュリティーズのシニアエコノミスト、サラ・ハウス氏は、新型コロナウイルス拡大による影響について「製造業生産への影響は、中国製部品への依存度からコンピューターや電子機器業界で最も大きいだろう」と述べた。

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