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米ISM製造業景気指数、1月は低下 価格は約10年ぶり高水準

[ワシントン 1日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が1日発表した1月の製造業景気指数は58.7と、2020年12月の60.5から小幅に低下した。原材料やその他の材料の価格を示す指数は10年弱ぶりの高水準となり、今年物価上昇圧力が増すとの見方を後押しした。市場予想は60だった。

米供給管理協会(ISM)が1日発表した1月の製造業景気指数は58.7と、2020年12月の60.5から小幅に低下した。テネシー州スプリングヒルで2019年8月撮影(2021年 ロイター/HARRISON MCCLARY)

指数は50が景気拡大・縮小の節目となり、製造業は米経済の11.9%を占めている。

業種別では、電気機器・家電・部品、機械、一次金属、化学製品など16業種が拡大。印刷関連、石油・石炭製品が縮小した。

内訳は、新規受注が61.1と、12月の67.5から低下。輸出指数も前月から低下した。新規受注が前月から低下したにもかかわらず、雇用ペースは加速。雇用指数は52.6と、20年12月の51.7から上昇。12月の雇用統計では雇用者数が8カ月ぶりに減少したが、今回の指標で1月は回復が期待される。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのシニアエコノミスト、サラ・ハウス氏は「われわれは生産の堅調な回復が示すよりも雇用の回復は緩やかになるとみている。主にサービス業で失業者が出ている一方、雇用を求めているのは製造業者という構造的なミスマッチがあるためだ」と述べた。

一方、供給網の混乱が響き製造業者の費用は上がり続けている。価格指数は82.1と、11年4月以来の高水準を付けた。12月は77.6だった。

INGのチーフ国際エコノミスト、ジェームズ・ナイトリー氏は「インフレ圧力が経済の広範な問題になりつつある兆しと捉えられかねない」と指摘。「特段の懸念は時期尚早だが、今後数四半期でインフレ率は3%以上、コアインフレ率は2.5%以上に高進するだろう」とした。

1月の製造業景気指数の低下は新型コロナウイルスの感染再拡大を反映しており、ISMは「コロナ危機が収まるまで製造業の拡大を制限し続ける」とした。

FHNフィナンシャルのチーフエコノミスト、クリス・ロー氏は1月の製造業景気指数について、ワクチン普及で新型コロナが経済成長に対する最大のリスクではなくなるまでの道のりは長いと改めて示されたと述べた。

オックスフォード・エコノミクスの首席米国エコノミスト、オレン・クラチキン氏は「ワクチン展開で打撃を受けたサービス業が回復すると同時に消費財需要が抑制されるため、製造業は年央から冷え込み始めるだろう」と語った。

*内容を追加しました。

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