[16日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀が16日発表した3月の製造業業況指数はマイナス23.2だった。2月のマイナス24.3からは改善したものの、ロイターがまとめた36人のエコノミスト予想値全てを下回るものとなった。予想の中央値はマイナス15.6だった。
インフレ圧力がさらに緩和されたにもかかわらず、新規受注と雇用がともに2020年春以来の低水準に落ち込んだ。
3月の新規受注指数はマイナス28.2と、2月のマイナス13.6から悪化。3月の従業員数を示す雇用指数はマイナス10.3と、2月のプラス5.1からマイナスに転じた。それぞれ20年5月以来の低水準となった。
一方、製造業の支払い価格指数は3月にプラス23.5と2月のプラス26.5から悪化し、20年8月以来の低水準。
今後の6カ月業況予測も3月にマイナス8.0となり、2月のプラス1.7から悪化してマイナス圏に沈んだ。
今後6カ月の設備投資予測は3月にマイナス3.8となり、09年以来の低水準となった。2月はプラス7.5だった。
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