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米PMI、1月は50.8に低下 オミクロン禍で20年7月以来の低水準

IHSマークイットが24日に発表した1月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.8と、前月の57.0から低下し、2020年7月以来の低水準となった。2021年5月撮影(2022年 ロイター/Timothy Aeppel)

[ワシントン 24日 ロイター] - IHSマークイットが24日に発表した1月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.8と、前月の57.0から低下し、2020年7月以来の低水準となった。需要は堅調さを維持したものの、新型コロナウイルス感染再拡大で人手不足が悪化したことなどが重しになった。

指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。

受注指数は55.0と、前月の56.6から低下したものの、高水準を維持。IHSマークイットのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「新型コロナのオミクロン変異株の感染拡大で需要よりも生産の方が大きな影響を受けた」としている。

1月は広範な産業で活動が低下。サービス業PMIは50.9と、前月の57.6から低下し、20年7月以来の低水準。市場予想の55.0も下回った。

サービス業は米経済の3分の2以上に相当。労働力不足に加え、オミクロン変異株感染に関連した欠勤などが重しになっている。ただサービスに対する需要は力強さを維持しており、企業は採用を増加。投入価格の伸びは引き続き高いものの、ペースは幾分か鈍化し、物価上昇は近くピークを付けるとの見方が裏付けられた。

製造業に対してもオミクロン株拡散に関連する供給網の問題が重しになり、製造業PMIは55.0と、前月の57.7から低下し、1年3カ月ぶりの低水準。エコノミスト予想の56.7も下回った。

製造業は米経済の11.9%に相当。雇用が1年半ぶりに縮小を示す水準に落ち込んだほか、生産指数は50.3と、前月の53.8から低下し、20年6月以来の低水準。投入価格指数は80.1と、前月の83.1から低下したものの、依然として高水準にある。

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