[ワシントン 16日 ロイター] - 米ミシガン大学が16日発表した9月の消費者信頼感指数(速報値)は59.5と市場予想の60.0を下回ったものの、前月の58.2から上昇した。また、ガソリン価格の下落を受け家計のインフレ期待が低下した。
ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、スコット・ホイト氏は「ガソリン価格の下落が続いているため、消費者信頼感は一段と上昇するはずだ」と指摘。「ただ、リセッション(景気後退)懸念や金利上昇、差し迫る労働市場の軟化が消費者信頼感の改善を抑制する可能性もある」とした。
現況指数が58.9と前月の58.6から上昇。期待指数も58.0から59.9に上昇した。
1年先のインフレ期待は4.6%と2021年9月以来の低水準。8月は4.8%だった。5年先のインフレ期待は2.9%から2.8%に低下し、21年7月以来の低水準を付けた。
BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ジェニファー・リー氏は「多かれ少なかれ、来週の1.00%ポイント利上げを求める声を黙らせる内容だ」と述べた。
ブリーン・キャピタルのシニア経済アドバイザー、コンラッド・デクアドロス氏は、ミシガン大のインフレ期待が低下したことに「連邦準備理事会(FRB)は幾分安心感を覚えるだろう」と語った。
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