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米総合PMI、3月は53.3 10カ月ぶり高水準=S&Pグローバル調査

米S&Pグローバルが24日発表した3月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.3と昨年5月以来、10カ月ぶりの高水準となった。2021年8月撮影(2023年 ロイター/Andrew Kelly)

[ワシントン 24日 ロイター] - 米S&Pグローバルが24日発表した3月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.3と昨年5月以来、10カ月ぶりの高水準となった。総合新規受注指数が6カ月ぶりに50を超えたのが押し上げ要因となり、景気拡大と縮小の節目である50を2カ月連続で上回った。2月の確定値は50.1だった。

インフレが徐々に減速する可能性も示された。

3月のサービス業PMIは53.8と昨年4月以来、11カ月ぶりの高水準となった。ロイターがまとめた市場予想の50.5を上回った。2月は50.6だった。

3月の製造業PMIは49.3と、2月の47.3から上昇したものの5カ月連続で50を下回り、低迷が続いた。市場予想は47.0だった。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「3月は、今のところ経済成長の復活を示している」と指摘した。

ただ、受注の増加はサービス業がけん引しており、製造業の受注は過去数カ月の低水準から脱したものの低迷が続いた。米中堅銀行2行の経営破綻に伴う最近の金融情勢の悪化も、受注の増加見通しに影を落としている。銀行が融資の審査基準を厳格化し、家計や企業に対する信用供与が悪化することが懸念されている。

投入価格指数は59.8と、2月の60.4から低下。S&Pグローバルによると、原材料と供給元の値上げが緩和された一方で、企業は賃金上昇でコスト負担が高まったと報告した。

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