[ワシントン 22日 ロイター] - トランプ米大統領は22日、米経済は堅調に推移しており、米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げを実施すれば、米経済成長は史上最高となる可能性があると主張した。しかし、この日発表された米経済指標は強弱混合の内容だった。
トランプ大統領はツイッターへの投稿で「米経済は非常に順調だ。FRBは容易に、過去最高の成績を打ち立てることができるはずだ」と述べた。
トランプ氏はこのほか、マイナス圏にある独30年債利回りなどと比べ米国債利回りが高い水準にあることにも苦言を呈し、「ドイツは米国と競合する。FRBは米国がなすべきことを阻んでいる」とツイートした。
17日終了週の新規失業保険申請件数は前週比1万2000件減の20万9000件と、市場予想を超える減少となり、労働市場は底堅さを保っていることを示した。 一方、8月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は、約10年ぶりに初めて好不況の分岐点となる50を割り込んだ。
こうした中、米長短金利格差は再び逆転し、景気後退入りの警告シグナルを発した。
トランプ大統領はこれまでもFRBは金利を引き上げ過ぎたとの見解を表明。19日にはFRBは少なくとも100ベーシスポイント(bp)の利下げを実施する必要があると述べた。
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