[28日 ロイター] - ロイター/イプソスが実施した世論調査によると、前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏(73)が11月の米大統領選に出馬した場合、共和党指名獲得を目指しているドナルド・トランプ氏にとって追い風となる可能性がある。
調査によると、トランプ氏と民主党の有力候補ヒラリー・クリントン前国務長官(民主党)については、2人だけの比較では、「クリントン氏に投票する」との回答が「トランプ氏に投票する」との回答を10ポイント上回った。しかしブルームバーグ氏を候補に加えて3人で比較すると、クリントン氏支持が37%、トランプ氏支持が31%、ブルームバーグ氏支持が9%となり、クリントン氏とトランプ氏の差が6ポイントに縮小された。
一方、トランプ氏と、民主党候補指名を目指すバーニー・サンダース上院議員の比較では、ブルームバーグ氏を候補に入れると、サンダース氏のトランプ氏に対する優位が12ポイントから7ポイントに縮まった。3人の比較での支持率は、サンダース氏が37%、トランプ氏が30%、ブルームバーグ氏が8%。
どの比較でも、「ブルームバーグ氏に投票する」との回答は10%以下にとどまった。
候補者の知名度では、ブルームバーグ氏について「ある程度」または「非常によく」知っているとの回答は41%となった。サンダース氏は66%、テッド・クルーズ上院議員(共和党)は59%だった。トランプ氏とクリントン氏の知名度はいずれも100%に近かった。
調査は今月23─27日に行われた。
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