[ワシントン 9日 ロイター] - 米民主党は9日、今年11月の大統領選に向けて政策目標を示す党綱領の草案をまとめた。大統領選の民主党候補指名を争ってきたバーニー・サンダース上院議員が求めていた環太平洋連携協定(TPP)への反対は明記されなかった。
綱領の起草委員会はフロリダ州オーランドで会合を開き、草案を策定した。明確にTPPを批判することは避け、「米国の雇用を支援しない貿易協定に反対する」との文言を盛り込んだ。
サンダース議員の政策アドバイザー、ウォーレン・ガネルズ氏は「できる限りのことはやった」とした上で、TPP反対が明記されなかったことについて「非常に失望している」と述べた。
一方で、同じくサンダース議員が求めていた最低賃金の時給15ドルへの引き上げは草案に盛り込まれた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」