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バイデン氏が民主党指名を受諾、トランプ時代の米国分断を「癒やす」

[ワシントン 20日 ロイター] - 米民主党全国大会は最終日の20日、大統領候補に指名されたバイデン前副大統領が指名受諾演説を行い、「民主党の大統領でなく、米国の大統領」になり、コロナ禍で打撃を受け、4年間のトランプ政権で分断された国を癒やすと表明した。

 8月20日、米民主党全国大会は最終日の20日、大統領候補に指名されたバイデン前副大統領(写真)が指名受諾演説を行い、「民主党の大統領でなく、米国の大統領」になり、新型コロナウイルスのパンデミックと、それにより経済が大打撃を受けた国を癒すと表明した。写真はデラウェア州 ウィルミントンで撮影(2020年 ロイター/Kevin Lamarque)

新型コロナの感染拡大で異例のオンライン形式の開催となり、バイデン氏も、地元デラウェア州ウィルミントンの観客がいないアリーナで演説。50年近くの政治経験を有する同氏は「現大統領はあまりにも長期にわたってアメリカを暗闇で覆っている。過剰な怒り。過剰な恐怖。過剰な分断だ」と指摘。「私を信じて大統領にさせてくれるなら、われわれの最悪でなく最善のものを活用すると約束する」とし「暗黒(darkness)でなく光の支持者(an ally of the light)になる」と述べた。

コロナ禍、リセッション、人種差別や環境の問題など米国は今、歴史上極めて重要な時期にあるとし、自分はすべての国民の代表となり、自分を支持しない人のためにも懸命に努力すると述べ、不支持者には見向きもしないトランプ大統領との違いをにじませた。

トランプ大統領のコロナ対応について「われわれを守ることに失敗した。(大統領として)果たすべき最も基本的義務で失敗した」と指摘した。

トランプ大統領はツイッターで反応。「47年間でジョー(・バイデン氏)は今演説している中身を何一つやらなかった。彼は決して変わらないだろう。言葉だけだ!」と投稿した。

黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警察官による暴行で亡くなった事件を受け社会が混乱したが、バイデン氏は米国は構造的な差別に対処する必要があると指摘。「われわれは国民性から人種差別主義の汚点を最終的に拭い去る世代となるのだろうか」と問いかけ、「われわれなら大丈夫だと私は信じている。われわれは準備ができていると私は信じている」と述べた。

この日は、バイデン氏と大統領候補指名を争ったブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長やコリー・ブッカー上院議員、起業家のアンドリュー・ヤン氏が登壇し、サンダース氏やウォーレン氏と同じくバイデン氏の融和的姿勢やリーダーシップを称賛した。

また、かつて共和党員で今回の大統領選に無所属で立候補していたマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長も登場、トランプ氏はビジネスマンとしても大統領としても失敗したとし、「トランプ氏が悪い人間だから彼に投票するなと頼んでいるのではない。彼が悪い仕事をしたから投票しないよう呼び掛けている」と述べた。

大富豪として知られるブルームバーグ氏はさらに「ちょっとした秘密を教えよう。トランプ氏の経済プランは、わたしのように必要としない人向けに大規模な減税をするという内容だった。しかも、それについて(富裕層以外の)人々に嘘をついている」と話した。

<投票呼び掛け>

今回の大会では、トランプ大統領が郵便投票は不正につながると不安をあおる中、投票の重要性を強調する声が目立った。

カリフォルニア州のパディラ州務長官は「投票は、われわれの民主主義にとって酸素だ」と述べた。

また、共和党の反トランプ氏の重鎮も呼び、バイデン氏支持のすそ野の広さを打ち出した。

21日には、歴代の共和党政権で安全保障関連高官を務めた70人あまりがバイデン氏支持を表明する予定。ヘイデン元中央情報局(CIA)長官、唯一CIA長官と連邦捜査局(FBI)長官を歴任したウェブスター氏、ネグロポンテ元国家情報長官ら73人が、トランプ氏が大統領にふさわしくないと表明する。

一方、トランプ氏は、ライバル党が大会を開催している間は活動を控えるという慣例を破り、遊説を実施。20日はペンシルベニア州のバイデン氏の生まれ故郷近くで演説し、バイデン氏批判を展開した。

*内容を追加しました。

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