[ワシントン 13日 ロイター] - 米下院司法委員会の委員長に就任予定の民主党ジェラルド・ナドラー議員は、トランプ大統領が司法省と連邦捜査局(FBI)に与える影響について調査を進める方針を固めている。
両機関のトップに宛てた書簡が公表された。
ナドラー氏はウィテカー司法長官代理とレイFBI長官に、これまで下院民主党が送付した100通以上の書簡に12月31日までに回答するよう要求。これらの書簡はトランプ米大統領の法の執行に対する行動を巡る内容で、幹部への言葉による攻撃などを含んでいる。
13日付の書簡でナドラー氏は「トランプ大統領の司法省とFBIに対する繰り返しの攻撃に懸念を強めている。大統領の行動は、自身と家族、事業の利益を司法省とFBIの仕事から守ろうとしているようにみえる」と批判した。
ナドラー氏の書簡は、中間選挙で下院を制した民主党が、1月に召集される新議会でトランプ大統領と政権の徹底調査を進める方針を示したものとみられている。
いわゆるロシア疑惑については、「大統領は今年、モラー特別検察官の捜査を少なくとも84回『魔女狩り』と呼んだ。捜査は政権にとって重大な脅威で中止を望むとも述べている。こうした行動は尋常ではない」と批判した。