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バイデン氏、政権始動へ準備 コロナ対応・分断修復が柱

[ウィルミントン(米デラウェア州)/ワシントン 8日 ロイター] - 米次期大統領への当選を確実にした民主党のバイデン前副大統領は、勝利宣言から一夜明けた8日、新型コロナウイルス危機への対応や大きく分断された社会の修復に向けた計画の推進に動き出している。

共和党のトランプ大統領は依然として敗北を認める姿勢を見せず、法廷闘争を進める構えだ。議会の共和党トップも8日の時点でまだバイデン氏の勝利を認めておらず、バイデン氏が来年1月20日の大統領就任後に共和党との連携で困難に直面する可能性を示唆する格好となった。

バイデン陣営のケイト・ベディングフィールド選対副本部長は8日、NBCの番組で「仕事は直ちに始まる」と述べ、バイデン氏が9日に、ビベック・マーシー元医務総監とデビッド・ケスラー元米食品医薬品局(FDA)長官が率いる新型コロナ対策本部を立ち上げる意向だと明らかにした。

また「(バイデン氏は)国の結束を図る使命に取り組み、選挙戦での辛辣な言葉を脇に置いて国を治める大きな仕事に着手する」と強調した。

バイデン氏は政権メンバーの人選にも取り掛かる。関係筋が明らかにしたところによると、国家情報長官(DNI)や米中央情報局(CIA)長官の候補として元情報当局高官のマイケル・モレル氏やアブリル・ヘインズ氏の名前が挙がっている。

バイデン氏はこのほか、イスラム圏からの入国禁止措置の撤回や国際的な気候変動協定への復帰、世界保健機関(WHO)への復帰、幼少期に親と米国に不法入国した若者「ドリーマー」に対する保護強化などに向けて大統領令に署名する考えを示してきた。バイデン氏の顧問によると、同氏は就任後、早期にこれらを実行に移す意向という。

一方、トランプ大統領は8日、選挙の信頼性に疑問を投げかけるコメンテーターの見解をツイート。「今回の選挙は盗まれた」などとする投稿もあり、ツイッターは注意喚起を表示した。

トランプ氏は「いつからメディアが次期大統領を決めることになったんだ」と書き込み、バイデン氏の勝利を報じた主要メディアを批判した。

<ブッシュ元大統領がバイデン氏に祝意>

ジョージ・W・ブッシュ元大統領(共和党)は8日、声明を発表し、バイデン氏と話し、祝意を伝えたことを明らかにした。「政治的な違いはあるものの、バイデン氏が善良な人物であることを私は知っている。彼はこの国を率い、団結させる機会を勝ち取った」とし、「米国民は選挙が基本的に公正に行われ、信頼性が保たれるとともに、結果が明確だと自信を持つことができる」と表明した。

バイデン氏の上級顧問、シモーン・サンダース氏は8日、CNNの番組で「複数の共和党」関係者からバイデン氏に連絡があったが、「ホワイトハウスからはないと思う」と述べた。

共和党のミット・ロムニー上院議員は同じ番組で、トランプ氏が対抗姿勢を続けていることに理解を示しつつも、「大規模な不正や汚職を示唆するのは民主主義の理念に打撃になる」と批判した。

また、共和党のフランシス・ルーニー下院議員はツイッターに「全ての国民が一緒になってバイデン次期大統領を支持する必要がある」と書き込み、現職の共和党議員として初めて公にバイデン氏の勝利を認めた。

一方、トランプ氏に近い議員はバイデン氏の勝利を認めておらず、下院共和党トップのケビン・マッカーシー院内総務はFOXニュースで「全ての合法な票を集計し、全ての再集計を終え、全ての訴訟を審理すべきだ。その後初めて米国は勝者を決める」と述べた。

バイデン氏の顧問は記者団に対し、共和党が上院の過半数を維持した場合、閣僚人事で上院の承認を得るため中道寄りの人選が必要になる可能性があると述べている。

上院の議席配分は、まだ結果が確定していない4議席の行方に左右される見通しだ。このうちジョージア州の2議席は1月の決選投票に勝敗が持ち越されることになった。

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