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アングル:トランプ氏が投資したファンド、運用成績さえず 判断力に疑問符
2016年3月25日 / 04:11 / 2年後

アングル:トランプ氏が投資したファンド、運用成績さえず 判断力に疑問符

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補指名を目指すドナルド・トランプ氏は、実業家としての判断力を強みとしてアピールしている。ただロイターの調査によると、同氏が投資したファンドの一部は運用成績がさえず、過去1年3カ月はベンチマークをアンダーパフォームしていることが分かった。

 3月24日、米大統領選の共和党候補指名を目指すドナルド・トランプ氏は、実業家としての判断力を強みとしてアピールしている。写真はマイアミで10日撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri )

ロイターが開示書類などを基に調べたところでは、同氏のポートフォリオのヘッジファンド、投資信託21本のうち18本は2015年のリターンがマイナスで、今年も17本がマイナスに落ち込んでいる。

ロイターの調べによると、同氏のファンドのリターンが昨年、平均で8.5%のマイナスだったの対して、株式市場とヘッジファンド業界のベンチマークはトントン、もしくはそれに近い成績を確保している。同氏ファンドのリターンは今年も、現時点で2.9%のマイナスとなっており、またもやベンチマークの多くをアンダーパフォームしている。

ここ1年3カ月は、投資環境が厳しかったことは確かだ。株式市場が動揺し、原油やコモディティー(商品)価格も下落、中国経済が鈍化するなか、多くのポートフォリオマネジャーらは運用に苦慮していた。

トランプ氏はロイターのインタビューで、ファンドに投資したのは3、4年前であり、長期的には成績は良いとして、自らの投資を擁護。

同氏は21日、電話でのインタビューに応じ「運用は友人に任せてある」「成績が上がっているのか、下がっているのか、私は知らない。長期的には非常に良い、ということを知っているだけ」などと述べた。

<トランプ氏、意に介さず>

ロイターが今回調べたトランプ氏のファンドは、同氏が昨年、連邦選挙委員会(FEC)に開示した23本のうちの21本。ロイターは、このうちの2本については、運用成績を把握することができなかった。

トランプ氏は、ロイターとのインタビューで、これらのファンドは投資ポートフォリオのほんの一部にすぎない、と述べたうえで「私はヘッジファンドはあまりやらない。信じていないからだ」としている。

FECへの開示書類によると、23本のファンドは総額1億2075万ドル。同氏の資産総額は、100億ドルを超えると見られている。

トランプ氏のポートフォリオを分析した投資専門家の一部は、別のヘッジファンドを選択すれば、より高いリターンが得られた可能性がある、などと指摘し、同氏の投資判断力に疑問を呈す声が上がっている。

シンプリファイのブライアン・シャピロ最高経営責任者(CEO)は「トランプ氏は投資家としては凡庸」と話す。アルファ・キャピタル・マネジメントのブラッド・アルフォードCEOは「才能ある人々に囲まれていると吹聴している人にしては、この成績は意外」と述べた。

Lawrence Delevingne記者 翻訳:吉川彩 編集:内田慎一

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