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バージニア州知事選、共和党候補が猛追 保守・穏健両にらみ

2日投開票の米バージニア州知事選は、投資ファンド出身の共和党候補、グレン・ヤンキン氏が、民主党候補のテリー・マコーリフ前州知事を猛追している。写真は両候補の選挙キャンペーン用の旗、10月30日撮影(2021年 ロイター/Joshua Roberts)

[ワシントン 1日 ロイター] - 2日投開票の米バージニア州知事選は、投資ファンド出身の共和党候補、グレン・ヤンキン氏が、民主党候補のテリー・マコーリフ前州知事を猛追している。

ヤンキン氏は、トランプ前大統領を支持する保守強硬派を手放さずに、郊外に住む穏健派にも支持を訴える戦略を展開しており、同氏が勝利すれば、来年の中間選挙に出馬する共和党候補が同氏の手法を取り入れる可能性がある。

8月中旬の世論調査では、マコーリ氏がヤンキン氏を5ポイントリードしていたが、リアル・クリア・ポリティクスによると、両氏は終盤戦で接戦を展開。この間、バイデン大統領の支持率も約50%から40%強に低下した。

ヤンキン氏自身は、2020年の大統領選で不正があったとのトランプ氏の主張には触れず、トランプ氏の主張を支持する共和党のアマンダ・チェース州上院議員と行動を共にしている。

ヤンキン氏は、人種差別が米国の法律や制度に組み込まれており、奴隷制の負の遺産が黒人の不公平な環境につながっているという「批判的人種理論」が教育現場で広がっているのは問題だとの共和党の主張も支持。

その一方で、郊外で増えている穏健派へのアピールも欠かさない。バージニア州では、穏健派の支持を背景に、過去4回の大統領選で民主党候補が勝利している。

民主党にとって、今回の知事選は重要極まりない。マコーリフ氏の選挙集会には、オバマ元大統領も応援演説に駆け付けた。バージニア州で共和党の知事候補が選出されたのは、過去20年間で1回のみ。州議会は上下両院とも民主党が握っている。

マコーリフ氏は、ヤンキン氏とトランプ氏の関係の近さを強調するテレビ広告を放映。討論会では「(ヤンキン氏は)ドナルド・トランプ流の政治をバージニア州に持ち込もうとしている」と訴えた。

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