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米経済、「控えめから緩やかな」成長率で推移=連銀報告

[20日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は20日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、新型コロナウイルス新規感染者数がピークを過ぎ収束し始めた9月から10月初旬にかけて、米経済は「控えめから緩やかな」成長率で推移したとの見方を示した。

米連邦準備理事会(FRB)は20日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、新型コロナウイルス新規感染者数がピークを過ぎ収束し始めた9月から10月初旬にかけて、米経済は「控えめから緩やかな」成長率で推移したとの見方を示した。2018年8月撮影(2021年 ロイター/Chris Wattie)

報告では「短期的な経済活動の見通しは全体的には引き続き明るかったが、一部の地区では不確実性が増し、過去数カ月より慎重な楽観姿勢になっている」とした。11月2─3日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)での審議内容の一部となる。

雇用は増加したが、労働者の供給が少ないため雇用の伸びが抑制されたとしている。大部分の地区が「物価が著しく上昇した」と報告。価格が高止まりもしくは一段と上昇するという見通しが示される半面、今後落ち着くという声も聞かれた。

FRB当局者は8月と9月の雇用の伸びが予想外に弱かったものの、昨年末以降に労働市場が大幅に改善したと大方見られていることから、早ければ11月にも毎月1200億ドルの債券購入の縮小を始める構えだ。

インフレ率は過去数カ月、FRBが目標としている2%を大きく上回っている。FRBの政策担当者は物価上昇の要因に加えて、大方の予想通り2022年に後退するかどうかに強く注目している。

数人の政策担当者は最近、インフレ率が低下しなければ、想定されているより早期に利上げを始める必要性が出てくる可能性があると指摘している。

この点に関してベージュブックでは、大部分の地区がサプライチェーン(供給網)のボトルネックと労働力の制約による価格上昇圧力を報告した。

複数の地区は「多くの企業が販売価格を引き上げ、需要が力強い中で顧客にコストを転嫁しやすくなっていることを示している」と報告した。

フィラデルフィア地区連銀は、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前には6万5000ドルだったであろう公認会計士2年目の職に最大で9万ドルを提示している企業があると報告した。

クリーブランド地区連銀は、調査先企業の60%近くの企業が最近賃金を上げたと報告しているが、供給網で商品の生産が遅れている中で、それでも十分ではないようだ。ある自動車ディーラーは「供給網の混乱が労働力の問題を引き起こしている」とし、「売る物がなく、従業員の維持を困難にしている」と指摘した。

ボストン地区連銀は、ある家具小売業が配送や材料費の増加を受けて21年2月以降に30%超値上げしたと紹介した。

サンフランシスコ地区連銀は人材獲得競争と労働者の転職意欲が賃金を押し上げており、銀行部門の調査先企業の一つは「賃金戦争」と呼んでいると報告した。

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