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米経済、21年終盤は控えめに成長 供給網混乱と人手不足妨げに=連銀報告

[12日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は12日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、2021年終盤の数週間、米国全体の経済活動の拡大ペースは控えめだったとの認識を示した。企業からは、物価が「着実に上昇」する一方、サプライチェーンの混乱と労働力の不足が続き、成長の妨げになっているとの声が寄せられたという。

米連邦準備理事会(FRB)は12日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、2021年終盤の数週間、米国全体の経済活動の拡大ペースは控えめだったとの認識を示した。企業からは、物価が「着実に上昇」する一方、サプライチェーンの混乱と労働力の不足が続き、成長の妨げになっているとの声が寄せられたという。2018年8月撮影(2022年 ロイター/Chris Wattie)

雇用は「控えめに」増加し、大部分の地区は労働者に対する需要は依然として強く、一部の企業は従業員の確保に苦労していると指摘した。例えばダラス連銀の地区のメーカーは、新入社員の離職率が非常に高く「1人が定着するのに3─5人の採用が必要だった」と説明した。

報告書は「全般的に楽観的な見方が続いているものの、複数の地区から、ここ数週間で企業の今後数カ月間の成長に対する期待がやや低下したとの報告が上がった」とした。

経済の「控えめな成長」という今回の報告の判断は、前2回の報告の「控えめから緩やかに」という表現からやや下げられたものの、報告全体のトーンとしては依然として下向きよりは上向きとなっている。状況について「ポジティブ(良好)」と表現した回数は「ネガティブ(否定的)」の2倍、「改善」と「向上」の回数は「悪化」の約7倍となっている。

しかし、昨年末の新型コロナウイルスのオミクロン変異株の発生は、レジャー・接客業分野を中心に明らかな抑制要因となった。全国の調査先が報告で「ここ数週間で新型コロナの感染者数が増加し、レジャー旅行やホテル稼働率、飲食店の利用者数が急減した」と指摘した。

さらに、多数の従業員が体調を崩したり、感染者と接触して隔離されたりしたことで、あらゆる企業の日常業務に支障を来した。

セントルイス地区連銀は、オミクロン株が「労働力不足の原因となり、接客や運輸、小売業の短期見通しへの懸念に拍車を掛けた」と報告した。

一方、アトランタ地区連銀は「一部の雇用者は昨年12月下旬、オミクロン株に関連した欠勤の増加とそれに伴う業務縮小が起きたと指摘した」と報告した。

カンザスシティー地区連銀管内の製造業では、新型コロナは「大部分の企業にとって最大の懸念ではなかったが、大部分の調査先は何らかの混乱が生じるだろうと言及した」としている。混乱はあるものの、企業は堅調な売り上げと利益を上げて21年を終えたと報告した。

フィラデルフィア地区連銀では「全体的に多くの企業、特に大企業が力強い利益を計上した」と報告し、中には「過去最高の年だった」と答えた企業も見られた。

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