January 5, 2020 / 11:45 PM / 6 months ago

FRB、政策手段の適切な活用で景気低迷に対処可能=バーナンキ氏

[サンディエゴ 4日 ロイター] - バーナンキ元米連邦準備理事会(FRB)議長は4日、アメリカ経済学会で講演し、政策手段を適切に活用すれば、FRBは将来の景気低迷に対処する十分な力があるとの考えを示した。

また、中央銀行が経済に対する影響力を失ったとの見方を否定。FRBが景気対策として、いかに金融政策の「枠組み」を変更することができるかについて説明した。

自身や他のFRB高官などの新しい研究を引用し、「量的緩和(QE)」として知られる国債買い入れプログラムについて、政策金利をゼロまで引き下げた後でも長期金利引き下げには有効だと指摘。FRBは2007─09年の金融危機時に数度にわたりQEを行ったが、バーナンキ氏は、国債買い入れプログラムをFRBの恒久的な政策手段の1つにすべきだとの考えを示した。

将来の金融政策の方針を中央銀行が表明する「フォワードガイダンス」についても、より具体的で、失業率を一定水準にするなどの特定目標と関連付けられている場合、特に効果的であることが証明されていると語った。

「フォワードガイダンスは、事前に明示された政策枠組みの一部であれば、次の景気低迷時により効果を発揮し、理解が深まり、十分予測でき、信頼される」とし「QEとフォワードガイダンスはともに、今後FRBの標準的な政策手段の一部になるべきだ」との考えを示した。

従来型の利下げを行う余地はこれまでよりもずっと小さいが、新たな政策ツールは効果的だ、と語った。

各国の政策金利は既にかなり低い水準となっており、今後の景気低迷時に中銀が打ち出す策には限りがあるとの見方が出ている。米国の政策金利は現在1.50─1.75%で、これまでの通常の水準(3.50%近辺)を大きく下回っている。

これまでFRBが利下げを開始した時の政策金利の水準は、現行金利よりも高かった。そのためFRBは緩和局面で5%ポイントほどの利下げを行うことが可能だった。

バーナンキ氏は、国債買い入れとフォワードガイダンスの組み合わせは、約3%ポイントの政策金利引き下げに相当するとし、既に米国の金利は低いが、国債買い入れとフォワードガイダンスの組み合わせにより、FRBは過去の低迷同様、景気を下支えすることができると指摘した。

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