[18日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は18日、金融安定化の一環としてFRBが気候変動リスクを考慮するという考えを示した。
アメリカ進歩センター(CAP)主催のオンラインイベントで「現在および将来の法定責任にとって重要で関連性のある気候変動への配慮を組み込むための基礎を築くという点で、FRBは重要な進展を遂げてきた」と指摘した。
さらに、今後数年で気候変動リスクに関し、他の米金融当局との協力関係を築く「重要な機会」が訪れるとし、「こうした努力は、気候変動リスクや移行期の投資を評価しこれに対処するに当たり、ダイナミックな民間セクターへの支援に向け世界で最も深みのある金融市場に備えを築くのに役立つ」と述べた。
FRBは今月15日、各国中央銀行などで構成する「気候変動リスク等に係る金融当局ネットワーク(NGFS)」に正式加盟したと発表した。今後、地球温暖化による金融システムへの影響を緩和するため、規制や研究を通じた関与を強めていくとみられる。
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