September 22, 2019 / 11:16 PM / a month ago

米経済巡りFRB内に3つの見解、いずれもトランプ氏と一致せず

[22日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は17─18日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.75─2.00%に25ベーシスポイント(bp)引き下げることを決めたが、投票権を持つメンバー10人中3人が25bpの利下げに反対した。

 9月22日、米FRBは17─18日にFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.75─2.00%に25ベーシスポイント(bp)引き下げることを決めたが、投票権を持つメンバー10人中3人が25bpの利下げに反対した。写真はFRBの建物。ワシントンで19日撮影(2019年 ロイター/Leah Millis)

この見解の相違を反映するかのように、複数のFRB当局者が20日に示した景気認識は大きく異なった。

中銀当局者には、統一見解を示すことがしばしば求められるが、現段階でFRBから3つの見解が示されている。

1つ目は景気リスクを回避するため追加利下げの用意がある、2つ目は当面はデータを注視しつつ様子を見るのが望ましい、3つ目はFRBがすでに信用バブルを助長させている可能性がある、というものだ。

クラリダFRB副議長は20日、CNBCのインタビューで、米国の消費は「極めて良好な状態にある」としながらも、景気見通しに対するリスクの存在を踏まえると、FRBは毎回のFOMCでその都度、金利の道筋を決定していくと述べた。[nL3N26B3EE]

今回のFOMCでは、ボストン地区連銀のローゼングレン総裁とカンザスシティー地区連銀のジョージ総裁が利下げに反対。セントルイス地区連銀のブラード総裁は50bpの利下げを主張した。

FOMC参加者の中で、見解が分かれるのは珍しいことではない。異例なのは、当局者のいずれの見解もトランプ大統領の景気やリスクの認識と相反する点だ。

トランプ大統領は米経済がかつてなく強固な状況にあるとの考えの下で、利下げは経済をより強くすると主張。インフレ率はかなり低いため、利下げに伴うリスクはほぼないとして、大幅な利下げを求めている。

だが、追加利下げを主張するFRB当局者でさえも、トランプ氏と景気認識は異なる。セントルイス地区連銀のブラード総裁は20日、25bpの利下げを決定した今週のFOMCで、50bpの利下げを主張したことについて、米経済が近く減速する兆しがあり、製造業はすでにリセッションに陥っているとみられることが理由と説明した。[nL3N26B376]

一方、ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は20日、不確実性に対応するために利下げを行うことには代償が伴うとし、「労働市場がすでに引き締まった状態にある米経済には刺激策は必要ない」とする声明を発表。[nL3N26B3G8]

金利が一段と低下すれば、企業や個人の過度な借り入れが助長され、経済の不安定性が増す恐れがあると懸念していると述べ、利下げで経済にコストはかからないとするトランプ氏の見解に反論した。

今年のFOMCで投票権を持たないダラス地区連銀のカプラン総裁は20日の昼食会で、景気拡大維持のためにFRBが今年これまでに実施した「緩やかで限定的な」利下げを支持すると発言。[nL3N26B3PI]

「消費行動が弱体化した証拠が得られるまで待てば、後手に回ることになる。そうなるよりはむしろ現時点で、緩やかで限定的な行動を起こすことを選ぶ」と述べた。

また、個人的にはFRBによる年内の追加利下げはなく、2020年に1回の利下げが実施されることを見込んでいると語った。

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