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FRBは利上げ継続を、米景気後退陥らず=セントルイス連銀総裁

米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、インフレ持続を示す最近のデータを踏まえ米連邦準備理事会(FRB)は利上げを続けるべきと述べた。また広範な経済はゆっくりだが成長を続ける態勢が整っているようだと語った。2018年10月撮影(2023年 ロイター/Edgar Su)

[セントルイス 18日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、インフレ持続を示す最近のデータを踏まえ米連邦準備理事会(FRB)は利上げを続けるべきと述べた。また広範な経済はゆっくりだが成長を続ける態勢が整っているようだと語った。

ロイターとのインタビューで、米国が近い将来、銀行危機、リセッション(景気後退)、あるいはその両方に向かっているとの見方に反論。市場はFRBが近い将来利下げに踏み切るかもしれないとみているが、「労働市場は非常に堅調のようだ。社会通念では堅調な労働市場は経済の大部分を占める消費の堅調さにつながる。2023年後半にリセッションに陥ると予測する時期ではない」とした。

また先月発生した米銀2行の破綻が危機に発展するとすれば、セントルイス連銀の金融ストレス指標などに表れるはずと指摘。「本当に重大な金融危機が起こるとすれば、この指数が4か5に跳ね上がるだろうが、現在ではゼロだ。そのため現時点ではあまり大きなことが起きているようには見えない」とした。

3月のFOMCでは大半のFRB当局者があと1回の利上げを実施し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.00─5.25%に引き上げることが必要と想定。ただ、ブラード総裁は引き締めサイクルが終わりに近づいていることに同意しながらも、同水準を0.50%ポイント上回る5.50─5.75%への利上げが必要との見方を示した。

さらにインフレと経済の動向を考えると確約は少ない方が良いと言及。フォワードガイダンスなどに縛られインフレが過熱したり過度に粘着性を持ったりするよりも、夏から秋にかけて入手されるデータに対応するほうが望ましいとした。

インフレ抑制に向け金利が「十分に制約的」とみなされる水準になれば、インフレが完全に抑制されることを確認するために金利の「方向性はより長期かつ高水準になる」とした。

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