August 6, 2019 / 9:04 PM / 4 months ago

FRB、貿易戦争の個々の応酬に対応せず=セントルイス連銀総裁

[ワシントン 6日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は6日、通商政策に絡む脅威が市場を動揺させるたびに米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動くと想定すべきではないとの認識を示した。

 8月6日、セントルイス地区連銀のブラード総裁は、通商政策に絡む脅威が市場を動揺させるたびに米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動くと想定すべきではないとの認識を示した。写真はワシントンのFRB本部。2018年8月撮影(2019年 ロイター/Chris Wattie)

ブラード総裁は、米中貿易摩擦を巡る状況を「パンドラの箱」と表現した上で、「報復的な貿易戦争の個々の応酬にFRBが対応することは現実的ではない」との考えを示した。

さらに経済がFRBの緩和スタンスに適応していることから、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを実施すべきかを決定する前に、「様子見姿勢」を維持し、今後入手される指標を見極ることが適切と述べた。

これに先立ち、ブラード総裁はFRBが今後何年も不安定な世界貿易環境に縛られかねないとの認識を示した。

ブラード氏は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っている。

総裁は、全米エコノミストクラブの昼食会で、経済成長が減速する可能性や米中通商協議を巡る不確実性を考慮し、年内の追加利下げが「望ましいかもしれない」と指摘。同時にFRBの政策決定が貿易交渉への市場の反応やトランプ政権の政策対応と過度に連動してしているわけではないとした。

その上で「FRBが貿易交渉を巡る日々の駆け引きに合理的に対応することは不可能だ。現在の環境において貿易体制を巡る不確実性は高い」とし、「こうした不確実性は今後数四半期や数年経っても払拭されないだろう」と語った。

昨年末以降、当初の緩やかな利上げ見通しから利下げ見通しへと「潮目が変わる」中で、経済が依然としてそうした変化への調整を続けている可能性はあると指摘。弱いインフレや経済の軟調を示す債券市場、世界貿易を巡る不確実性が米経済に及ぼし得るリスクを考慮すれば、追加の政策対応は妥当となり得るが、その一方で、国債利回りは最近数カ月で1%ポイント以上も低下しており、家計や企業が借り入れコストの低下に順応するには時間がかかるかもしれないとした。

総裁は「米金融政策は昨年末時点と比較してかなり緩和的となっている。追加の政策対応は妥当となり得るが、経済政策の効果は長く変化しやすい遅れを伴って表れるため、これまでの政策の効果は今になってようやくマクロ経済に影響を与え始めているにすぎない」と述べた。

*内容を追加しました。

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