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[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は25日、連邦準備理事会(FRB)が利上げを一時的に停止し、これまでの引き締めの影響が経済活動に及ぼす影響を確認する時期が間近に迫っている可能性があると述べた。
講演で「インフレ率はなお高すぎるが、緩和を示す有望な兆候がいくつか見られる」と指摘。物価上昇圧力の緩和は「利上げを一時的に停止することが可能な地点、あるいはその近くまで来ている可能性がある」ことを意味するとした。
また、利上げ見送りの可能性があるということは「これまでの措置と信用状況の全般的な引き締めが経済活動に与える影響をより十分に評価する機会を提供することになる」とした。
コリンズ総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)での投票権を持っていないが、6月中旬に開催される次回のFOMCまでに「入手可能な情報の総合的な評価に基づいて各政策を決定することが重要だ」と強調。「われわれは物価動向、労働市場、金融情勢などに関する幅広いデータを監視し、経済がどのように推移しているかを評価している」とした。
また、リセッション(景気後退)入りを明確に否定しなかったものの、経済的な大打撃に備えているわけではないと言及。自身の基本的な見通しでは「大幅な景気後退を招くことなく(インフレ率の2%目標への回帰という目標に)到達できるだろう」とした。その上で失業率が上昇する可能性もあるとした。
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