[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は24日、米国のインフレ率はなお高すぎる水準にあるとし、インフレ抑制に向け一段の利上げが必要との考えを示した。
コリンズ総裁はシカゴ大学ブース・ビジネス・スクール向けの講演で「インフレ率は依然として高すぎる」とし、労働市場関連の指標や小売売上高などのこのところの経済指標を受け、インフレ率を目標の2%に低下させるためにやるべきことは残されているとの考えを強めたと述べた。
その上で「金利が十分に制約な水準に達するまで一段の利上げを行い、その後はおそらく長期間にわたり金利はその水準に維持されると予想している」と語った。
また「企業や消費者の信頼が失われるリスクを含め、多くのリスクと不確実性を認識している」としながらも、連邦準備理事会(FRB)は「大幅な景気後退(リセッション)」を招くことなくインフレ率を引き下げられると「楽観的」に見ていると述べた。
コリンズ氏は2022年7月にボストン地区連銀総裁に就任。今年は連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っていないが、投票権を持っていた昨年はFRBが決定した積極的な利上げの全てに賛成票を投じている。
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