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FRB、利上げペース緩める時期に近づいている可能性=SF連銀総裁

米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は21日、過度な金融引き締めによる「自発的な景気低迷」を回避すべきとし、利上げペースを緩める時期に差し掛かりつつあるという認識を示した。2019年3月撮影(2022年 ロイター/Leah Millis)

[21日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は21日、過度な金融引き締めによる「自発的な景気低迷」を回避すべきとし、利上げペースを緩める時期に差し掛かりつつあるという認識を示した。

デイリー総裁はカリフォルニア大学バークレー校で開かれた会合で「米連邦準備理事会(FRB)は0.75%ポイント刻みでの利上げを続けることはない」とし、「現時点で破綻に向かうのではないかという懸念が多く聞かれる。どの程度制限的であるべきか、熟考する必要がある」と述べた。

その上で、金利が経済活動を抑制も刺激もしない中立水準に近づく中、FRBは金融引き締めの第二段階に移行しつつあるとし、「思慮深く」かつ「極めてデータに依存する形」で対応する必要があると指摘。「過度な引き締めを行わないよう、全力を尽くして留意する必要がある」と語った。

同時に、ロシアによるウクライナ侵攻、欧州経済の減速、世界の中央銀行による引き締め政策などの向かい風で米経済が影響を受け、最終的な米金利水準にも影響が及ぶと指摘。インフレ率がFRBの目標をはるかに上回り、労働市場も堅調に推移する中、「現時点で(利上げペースを)緩めるのは難しい。まだそこには至っていない」としながらも、利上げペースを緩める計画を始める必要があるとの考えを示した。

*内容を追加して再送します。

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