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米家計債務、第4四半期は20年ぶり増加幅 物価高・金利上昇で

 2月16日、米ニューヨーク連銀が発表した第4・四半期の家計債務・信用統計によると、米国内の家計債務が16兆9000億ドルとなり、過去20年間で最大の伸びになった。ニューヨーク・ブルックリンで2022年3月撮影(2023年 ロイター/Andrew Kelly)

[16日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が16日発表した第4・四半期の家計債務・信用統計によると、米国内の家計債務が16兆9000億ドルとなり、過去20年間で最大の伸びになった。物価と金利が上昇する中、住宅ローンとクレジットカードの残高が急増した。

第4・四半期に3940億ドル増加。新型コロナウイルス禍前に比べ2兆7500億ドル増えた。

住宅ローン債務は2540億ドル増の11兆9200億ドルになったが、住宅ローンの組成は4980億ドルに減少し、2019年の水準に戻った。

クレジットカードの残高は610億ドル増の9850億ドルで、前年同期からの増加幅は1999年の記録開始以来、最大となった。自動車ローン残高は280億ドル増の1兆5500億ドルだった。

カードやローンの返済延滞率も上昇したが、90日以上延滞している債務全体の割合は、なおコロナ禍前の水準にとどまっている。

ニューヨーク連銀の調査担当者は「歴史的に低い失業率を受けて消費者の財政基盤はおおむね力強さが続いているが、根強い物価高と上昇する金利によって一部借り手の返済能力が試されている」と述べた。

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