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高インフレは成長リスク、利上げ必要=米シカゴ連銀総裁

3月2日、米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は、インフレが「極めて」高い水準にあることは経済成長に対する「かなりのリスク」になっているとし、連邦準備理事会(FRB)は対応するために利上げに着手する必要があるとの考えを示した。写真は2020年2月、メキシコ市で開かれた会議に出席するエバンズ総裁(2022年 ロイター/Edgard Garrido)

[2日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は2日、インフレが「極めて」高い水準にあることは経済成長に対する「かなりのリスク」になっているとし、連邦準備理事会(FRB)は対応するために利上げに着手する必要があるとの考えを示した。

エバンズ総裁は、FRBは向こう数回の会合で利上げを実施していくとし、当初は慎重に、その後はインフレ見通しが悪化すれば加速化させると表明。バランスシートについては、年央までに縮小に着手する可能性があると述べた。

物価情勢については、FRBが景気支援策を縮小させる中でもインフレ率は急速には低下しないと予想。年内は3%を上回る水準にとどまり、2023年に2.5%近辺に低下した後、24年にようやくFRBが目標とする2%に戻るとの見方を示した。

労働市場については、FRBが利上げを実施しても活況は維持されるとした。

地政学的な要因により状況は複雑化するとの見方を示したものの、現時点ではエネルギー価格の上昇以外は米経済に対する大きな影響は出ていないと述べた。

講演後に記者団に対し、利上げは先ず25ベーシスポイント(bp)ずつ行い、その後、必要になれば加速させたいと表明。「3会合連続で25bpの利上げを実施すれば状況が把握しやすくなる。十分でないと分かれば、加速できる」と述べた。

その上で、地政学的な状況は6月にはより明確になるとし、緩やかなペースで利上げを開始することで、その後に必要に応じてペースを調整する余地が得られるとの考えを示した。

予定された連邦公開市場委員会(FOMC)以外で利上げが決定される可能性はあるとしながらも、「当面は」そうしたことはないとした。

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