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米利上げ「そう簡単でない」、潜在成長率低下で=FRB副議長
2016年10月17日 / 17:01 / 1年後

米利上げ「そう簡単でない」、潜在成長率低下で=FRB副議長

[ニューヨーク 17日 ロイター] - フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長は、金利が現在の水準に長くとどまれば、米経済は将来的により長期かつ深刻なリセッション(景気後退)に見舞われる可能性があるとの認識を示した。エコノミック・クラブ・オブ・ニューヨークでの講演原稿で述べた。

金利が低水準にとどまれば、量的緩和やフォワードガイダンスといった手段もあるが、「これらは標準的な金融政策の完璧な代替策ではない。低金利トレンドに起因する金融政策の限界により、経済にマイナスの衝撃が及べば、より長く深刻なリセッションを招く恐れがある」と述べた。

ただ、中銀関係者の間では高齢化や、需要および投資の低迷が米国、ひいては世界の潜在成長率を損なっているとの見方が強まっており、FRBが利上げに踏み切ることは「そう簡単なことではない」とした。

成長の足かせの多くは人口動態といった金融政策が及ばない領域と指摘。生産性向上や投資拡大の実現は、支出を増やすことが可能な政府機関によるところが大きいと述べた。

フィッシャー副議長は現在の金融政策、または年内利上げの可能性については言及しなかった。

ただ副議長の発言は、エコノミストらが提唱する「長期停滞(secular stagnation)論」のように、長期の潜在成長率が低下していると見方がFRB内に広まっていることを示唆している。

副議長は、長期の成長トレンドが低下することで、長期のフェデラルファンド(FF)金利見通しは最大1.2%ポイント押し下げられるとの見方を示した。

人口動態トレンドや投資の停滞、海外経済の減速がさらなる下押し要因となっており、長期金利がゼロに近づくほど、将来の景気後退時の金融政策余地が狭まることになる。

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