[18日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は18日、今後の利上げペースやターミナルレート(利上げの最終地点)を巡り、依然討議の余地があるという見解を示した。
ジョージ総裁は「利上げの最終地点を知るには、(インフレの)数値が低下していることを十分に確信する必要があるだろう」と述べた。
さらに、株価上昇を含む最近の米金融情勢は、インフレがピークに達し利上げペースが鈍化するという過度に楽観的な見方に基づいている可能性があるという認識を示した。
9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.75%ポイントもしくは0.50%ポイントいずれの利上げを支持するかについては明確にしなかった。
また、7月のインフレ鈍化は朗報としつつも、基調的な問題の解決を示す証拠ではないと指摘。インフレ鈍化の大半はエネルギーコスト関連で、その他のサービスやモノの価格は上昇を続けているとし、「安心できる内容ではない」と述べた。さらに、最近示された「極めて低調な」生産性に関する指標を踏まえ、インフレ制御がさらに困難となる可能性もあるという認識を示した。
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