[14日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は14日、インフレ抑制に向けた米連邦準備理事会(FRB)による一連の利上げはまだ終わっていないが、近いうちに終了する可能性が高いと述べた。
フィラデルフィアでのイベントでの講演原稿で「個人的な見解では、われわれはまだ終わっていないが、近い可能性がある」と指摘。「今年のある時点で、政策金利は十分制約的なものとなり、その水準が維持され、金融政策が効果を発揮することになるだろう」とした。
また、近い将来にリセッション(景気後退)に陥ることはないとしたほか、労働市場が堅調であるため、レイオフの急増を伴わずにインフレ率を目標の2%に回帰させることができると言及。「失業率の上昇はごくわずかで、おそらく今年は4%をわずかに上回る程度にとどまるだろう。FRBがこのような労働市場の堅調さを背景にインフレに取り組んでいることは過小評価されている有益な点だ」と語った。
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