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米FRB当局者、最近の国債利回りとインフレ期待上昇を評価

最近の米国債利回りの上昇と市場のインフレ期待の高まりは、米連邦準備理事会(FRB)の新たな金融政策アプローチが定着しつつあるとのFRB当局者の期待を強めており、民主党主導の議会が歳出を拡大すれば、米国債利回りやインフレ期待はさらに上昇する可能性がある。写真は、FRBの紋章。2017年6月14日にワシントンで撮影。(2021年 ロイター/Joshua Roberts)

[7日 ロイター] - 最近の米国債利回りの上昇と市場のインフレ期待の高まりは、米連邦準備理事会(FRB)の新たな金融政策アプローチが定着しつつあるとのFRB当局者の期待を強めており、民主党主導の議会が歳出を拡大すれば、米国債利回りやインフレ期待はさらに上昇する可能性がある。

FRBは昨年8月、2%の物価上昇率を目指す政策指針を修正した。数年インフレ率が低水準だったことを相殺するため、当面の間はインフレ率が2%を超えることを容認するとした。

米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は7日、ロイターの取材に対して「インフレ期待を示す市場指標の上昇は心強い。これこそがわれわれが後押ししていることだ」と述べ、最近の国債利回りの上昇は、金融状況引き締めへの警戒というよりはむしろ、景気や物価の改善を意識した「リフレトレード」の一環だとの見方を示した。

セントルイス地区連銀のブラード総裁は記者団に対して「インフレ率が上向くための要素がそろっている」と指摘。民主党の上下両院での多数派が見込まれる中、「非常に力強い財政政策が講じられており、恐らく追加策もあるだろう」と説明した。

米10年債利回りは7日、1.07%を突破し、3月以来の高水準を記録。5年物のインフレ期待を示す指標も約2年ぶり高水準の2.05%を記録した。

一方、シカゴ地区連銀のエバンス総裁は、今後の物価上昇に対してより懐疑的な見方を示した。総裁は、追加の財政出動によるインフレ押上げ効果は「私が望んでいるほどではない」と指摘。

インフレ率が2%に戻るために時間が必要になるため、FRBは2024年まで政策金利をゼロ%近辺にとどめる公算が大きいとの見方を示した。また、年内にインフレ率が2%に戻る道筋が見られない場合、資産買い取りプログラムの拡充を迫られる可能性があると表明した。

サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、より底堅い労働市場が今後インフレ率を押し上げると指摘。ただ、労働市場のひっ迫による物価上昇圧力は従来ほどではなく、物価が急上昇する可能性は低いとの見方を示した。

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