September 4, 2019 / 3:03 AM / in 12 days

月内利下げ巡り米FRBで意見割れる、パウエル議長は難しい判断

[セントルイス/サンフランシスコ 3日 ロイター] - 米連邦公開市場委員会(FOMC)を2週間後に控える中、連邦準備理事会(FRB)当局者の間で利下げの是非を巡る意見の相違が浮き彫りになった。パウエルFRB議長にとっては難しい議事運営を迫られそうだ。

 9月3日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を2週間後に控える中、連邦準備理事会(FRB)当局者の間で利下げの是非を巡る意見の相違が浮き彫りになった。写真はFRBのパウエル議長。7月31日、ワシントンで撮影(2019年 ロイター/Sarah Silbiger)

セントルイス地区連銀のブラード総裁は3日、9月17─18日のFOMCで0.5%の利下げに踏み切るべきとの考えを示した。利下げに対する市場の期待や貿易戦争への影響を踏まえるべきと述べた。[nL3N25U4A3]

一方、ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は同日、FRBが追加利下げを行う差し迫った必要性はないとの見方を改めて強調。「物価は非常に安定しており、労働市場もかなり引き締まっていると思う。そうした状況で残された貴重な利下げ余地を使いたくない」と語った。[nL3N25U4ME]

トランプ米大統領はこれまで、中国との貿易戦争を抱える中、成長押し上げのためFRBに利下げを要求している。

ただ、米国民は消費し続け、賃金は上昇しているほか、雇用は増えており、景気低迷が差し迫っている様子は見られない。

パウエル議長はこれまで、経済成長を維持するためFRBは「適切に」行動すると述べているものの、この言葉が実際に意味する内容については当局者間で多くの意見の相違がある。

世界的に経済成長が鈍化し、米中が関税措置の応酬を続ける中、米供給管理協会(ISM)が3日公表した8月の製造業景気指数は49.1と、2016年8月以来初めて景気拡大・縮小の節目となる50を割り込んだ。[nL3N25U3BQ]

ブラード氏はインタビューで、こうした現状は「世界的なショック」と言え、次回のFOMCにおけるFRBの「積極的な」対応を正当化すると述べた。FRBは前回7月のFOMCで、2008年以降で初めて0.25%の利下げを実施した。

ブラード氏はFRBの政策金利が「高過ぎる」とし、現在2.00─2.25%のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標があらゆる米債利回りより高い水準にあると指摘した。

また、「現状では市場のシグナルを尊重する」と述べた上で、9月と10月に0.25%ずつ利下げするより「今会合で50ベーシスポイントの利下げについてしっかり議論すべきで、まずは実行する方が良いと考える」と主張した。

マサチューセッツ州イーストンで学生や教師向けに講演したローゼングレン氏は、米経済指標に明確に表れていないリスクに対処するための機先を制した利下げの必要性はないと強調。長期にわたる低水準の米金利は米国内でまだ実感できていない海外でのトラブルにつながったとした。

同氏は「2%前後成長している限り、即座に政策行動を取る必要性を私は感じていない」と述べた。

ブラード氏は前回FOMCにおける0.25ポイントの利下げを支持。ローゼングレン氏は利下げに反対票を投じた2人の当局者のうちの1人。

金融市場では現在、9月17─18日のFOMCにおける0.25ポイントの利下げ確率が90%となっている。

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