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米金利先物、来週と5月の0.25%利上げ視野 CPI受け

米FF金利先物市場が織り込む、来週の米連邦公開市場委員会で0.25%ポイントの利上げが決定される確率が約90%となった。2008年、ワシントンで撮影(2023年 ロイター/Jason Reed/File Photo)

[14日 ロイター] - 米労働省が14日発表した2月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)で前年比伸び率が前月から減速し2021年9月以来の穏やかな伸びになったことを受け、フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、米連邦準備理事会(FRB)が来週と5月にそれぞれ0.25%ポイントの利上げを決定するとの見方が織り込まれた。

来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が据え置かれる可能性は約15%。先週末までは0.50%ポイントの利上げが見込まれていたが、シリコンバレー銀行の破綻などを受け、予想が急激に変化した。

金利先物市場では早ければ6月にも利下げが開始され、年末の金利水準が現行水準を下回るとの見方も織り込まれている。

ジェフリーズのアナリストは「インフレはピークに達したが、依然として頑強で、FRBが望むほど急速に低下していない」と指摘。「最近の銀行の相次ぐ破綻は、0.50%ポイント利上げの扉を閉ざす可能性が高いが、きょうのデータはFRBが3月22日に0.25%利上げの軌道を維持することを示唆している」と述べた。

キャピタル・エコノミクスの米国副主任エコノミスト、アンドリュー・ハンター氏は、シリコンバレー銀行の破綻が企業や消費者の信頼感にどれほど打撃を与えるかは不明と言及。ただ、たとえ事態が比較的早期に収束したとしても「銀行がバランスシートを補強することによる信用状況の引き締めが持続し、最終的には経済活動に打撃を与える」とし、「CPIのデータはFRBが来週、0.25%ポイントを超えない範囲で利上げを継続する可能性を高めているが、当局者がこれ以上の大幅引き締めを早急に示すとは思えない」とした。

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