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〔アングル〕厳しい市場環境継続へ、FRBの大幅利上げ示唆で

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 20─21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では多くの投資家が予想していた以上に大幅で急ピッチな利上げを進める意向が示された。厳しい市場環境は今後も続きそうだ。

FOMCではフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を予想通り0.75%ポイント引き上げた上で、FF金利が今年末に4.4%、来年末に4.6%に達するとの見通しを示した。

市場関係者は、積極的な利上げで、すでに弱気相場入りしている株式・債券市場のボラティリティーが増すと予想。米国が景気後退に陥るリスクがあるとの見方を示している。

ルーミス・セイレスのポートフォリオマネジャー、ブライアン・ケネディ氏は「米連邦準備理事会(FRB)が今後さらに利上げを続けることや、経済が持ちこたえていることを踏まえれば、利回りはまだピークに達していない」と指摘。引き続き短期国債に注目し、キャッシュを多めに保有していることを明らかにした。長短国債利回りがあと50─100ベーシスポイント(bp)上昇すると予想しているという。

S&P総合500種指数は今年20%下落。米国債は史上最悪の年を迎えている。

アポロン・ウエルス・マネジメントのエリック・スターナー最高投資責任者は「リスク資産は引き続き苦戦するだろう。投資家は取引を手控え、守りに入る」とし、米国債利回りの上昇で引き続き株式の魅力が低下するとの見方を示した。

同氏は「一部の投資家は株式市場を見て、リスクが割に合わないと判断し、債券投資を増やすかもしれない。金利の正常化が進んでおり、今後、株式市場に高リターンを期待できない可能性がある」と述べた。

FF金利が4.6%だった2007年は、S&P総合500種指数の予想株価収益率(予想PER)が平均14倍前後だった。現在の予想PERは17倍強。金利上昇で株価がさらに下落するリスクがある。

ヌビーンのグローバル債券部門最高投資責任者のアンダース・パーション氏は「パウエルFRB議長はインフレ退治に強くコミットしており、現時点では景気への波及効果を懸念していない」とし、「今後さらにボラティリティーが増し、市場はそうした現実に合わせてリセットする必要が生じる」と述べた。

<米国債に投資>

投資家は今年、市場のボラティリティーを回避するため、キッシュなどの保有を増やす一方、急落した米国債に買いを入れる機会をうかがっている。今後、米国債の高利回りが魅力になるとの見方は多い。

Xポナンスのマネジングディレクター、チャールズ・カリー氏は「今後のイールドカーブの動向を見極めようとしている」とし、「非常に保守的に」考えて以前よりも米国債の保有を増やしていると述べた。

ジェノア・アセット・マネジメントのピーター・バーデン最高投資責任者は、米国債の短期ゾーンの利回りは魅力的だと指摘。景気後退リスクの高まりで長期ゾーンの魅力も増していると述べた。

バーデン氏は、パウエル議長のインフレに対する姿勢が、1980年代に劇的な金融引き締めでインフレを封じ込めたポール・ボルカー元FRB議長の姿勢に似ているとの見方を示した。

「(パウエル氏は)必要なことをやると言っている。FRBは需要にブレーキをかけ、供給と再び一致させる必要がある。これはポール・ボルカーをほうふつとさせる」と述べた。

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