[デンバー 18日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は18日、銀行間翌日物取引の指標であるフェデラル・ファンド(FF)金利の実効レートが、より長期の借り入れコストを上回っていることに懸念を示し、金融状況のタイト化につながる可能性があると指摘した。デンバーでのエネルギー業界の会議で述べた。
総裁は「私が厄介と感じることは、FF金利がここ数カ月、米国債のすべての利回り曲線を上回っていることだ」と語った。
こうした状況は最近まで続いていた。現時点ではFF金利の実効レートは、期間30年を除くすべての米国債の利回りを上回っている。
米連邦準備理事会(FRB)はFF金利の誘導目標を1.75─2.00%としており、最近のFF金利は1.85%近辺で推移している。
総裁は「短期で借り入れて長期で貸し出すことができなければ、最終的に(金融)状況は引き締まっていくだろう」と語った。
FRBが年内に追加利下げを実施する必要があるかどうかについては、どちらとも言えないとの認識を示した。
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