[22日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は22日、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ、もしくは据え置きのいずれに賛成するかは「僅差」という認識を示した。カシュカリ氏は2023年にFOMCで投票権を持つ連銀総裁の1人。
カシュカリ氏は米CNBCテレビで「今のところ6月にもう1回引き上げるか、いったん停止するかは五分五分と思う」とし、「私にとって重要なのは、6月に1回停止したとしても、それで終わりという合図を出さないことだ」と語った。
サービスインフレは依然として根強く、連邦準備理事会(FRB)の目標の2%に戻すには「(政策金利を)6%超にする必要があるかもしれない」とも発言した。
FRBの23年の金利の予想中央値は3月時点で5.1%だった。
カシュカリ氏は3月時点の自身の予測では既に予測中央値を上回っていたと明らかにした。他に6人の政策立案者の予測も中央値を上回っていた。
カシュカリ氏は、FRB目標の2倍超となっている現在のインフレ率が2%に戻る兆しを見せなければ、政策金利が6%を超える必要がある可能性を否定できないと指摘した。
FRBは6月13─14日のFOMCで、新たな23━25年の政策金利見通しを公表する。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」