[11日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は11日、労働市場の逼迫や持続的かつ広範囲に及んでいる高インフレに対応するため、米連邦準備理事会(FRB)は3月の連邦公開市場委員会(FOMC)を皮切りに年内に少なくとも3回の利上げを実施し、バランスシートの縮小に着手する必要が出てくる可能性があると述べた。
メスター総裁はブルームバーグTVとのインタビューで「経済が3月時点で現在のような状況にあり、見通しに沿っていれば、3月会合で政策金利を引き上げ、パンデミック(世界的大流行)初期に必要とされた一部の異例の緩和措置の解除を始めることを支持する」と語った。
その上で、経済情勢のほか、新型コロナウイルス感染拡大状況に基づいて金融政策を最終決定する必要があるとしながらも、FRBの目標を大きく上回るインフレ率に対応するために、FRBは現在、政策を調整する必要があるとの考えを示した。
バランスシートについては、米経済が力強いことなどを踏まえると、過去よりも速いペースで縮小できる可能性があると指摘。「バランスシート(縮小へ)の道筋をつけたい。そうすれば、フェデラル・ファンド(FF)金利を主要な政策ツールとして利用できるようになる」と述べた。
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