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米クリーブランド地区連銀総裁、3月50bp利上げに否定的見解

米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は9日、米国の物価上昇は年内に緩和する可能性があるとの見方を示した。2014年12月、ワシントンで撮影(2022 年 ロイター/Gary Cameron/File Photo)

[9日 ロイター] - メスター米クリーブランド地区連銀総裁は9日、連邦準備理事会(FRB)は緩和策解除とインフレ抑制に向け過去の事例と比べてより速く動く必要があるが、3月に50ベーシスポイント(bp)の幅で利上げして引き締めサイクルを開始する必要はないかもしれないと指摘した。

供給網の混乱が収束に向かい、FRBが新型コロナウイルス感染拡大を受け導入した景気支援策の一部を解除していくに従い、インフレ率は年内2%超の水準に低下していく可能性があるとの見方を示した。

欧州経済・金融センター(EEFC)が主催したオンラインイベントで「どんな選択肢も排除したくはないが、50bp(の幅での利上げ)で始めることが正当化される説得力のある理由はない」と語った。

メスター氏は、毎回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが検討されることになるとし、インフレ動向に基づき判断するとした。

9兆ドルに膨れ上がったバランスシートについては、過去と比べ速いペースで縮小させる必要があると指摘。住宅ローン担保証券(MBS)の一部売却を検討する必要があるかもしれないとの見方を示した。

メスター氏は「国債を中心とした保有へのシフトを加速化するために、縮小過程のある時点で、MBSの一部を売却することを支持する」と述べた。

メスター総裁は今年のFOMCで投票権を持っている。

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