[シンシナティ 12日 ロイター] - メスター米クリーブランド地区連銀総裁は12日、保有債券の縮小を停止する計画を「今後の会合で」策定すると表明した。シンシナティで行う講演の準備原稿で述べた。米連邦準備理事会(FRB)は先月末の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを打ち止めにする姿勢を示したばかりだが、メスター総裁は別の主要な政策シフトを示唆した格好だ。
総裁は「今後の会合において、バランシシート縮小を停止し、バランスシートの正常化を終える計画をまとめるだろう」とした上で、「われわれが正常化プロセスを通じて行ったように、(バランスシート縮小停止の)計画およびその根拠をタイムリーな形で一般に知らせる。透明性と説明責任が、適切な金融政策策定における根幹だからだ」と述べた。
FRBは金融市場への影響に配慮し、バランスシートの縮小幅を月500億ドルとしているが、著名投資家の間ではバランスシート縮小が市場の動揺につながっているとの指摘が出ている。トランプ大統領も昨年12月、FRBは「500億ドルを止めよ」などとツイッターに投稿した。