[10日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は10日、向こう数回の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%ポイントの利上げを実施していくのは「完全に理にかなう」とし、インフレ率を引き下げるために金利を2.5%を超える水準まで引き上げる必要があるとの見方を示した。
メスター総裁はヤフーファイナンスに対し「失業率がやや上昇し、あと1四半期マイナス成長もしくは低成長に陥る可能性があるが、インフレ率を引き下げるためには仕方がない」と述べた。
同時に、FRBの利上げで米経済が持続的に悪化することはないと指摘。「物価安定を取り戻さなければ健全な労働市場を維持できないため、トレードオフにはならない」と述べた。
メスター総裁が考える中立金利は約2.5%。
FRBは3─4日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%ポイントの利上げを決定。パウエル議長はFOMC後の記者会見で、6月と7月の会合でも0.50%ポイントの利上げを決定する用意があると表明した。
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