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利上げ軌道の修正議論、世界的な金融逼迫で=FOMC議事要旨
2016年2月17日 / 19:22 / 2年後

利上げ軌道の修正議論、世界的な金融逼迫で=FOMC議事要旨

[ワシントン 17日 ロイター] - 1月26─27日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、世界的な金融状況の逼迫に伴う米経済への悪影響が懸念されるなか、これまでに計画されていた年内の利上げ軌道の修正について議論されていたことが、17日公表された議事要旨で判明した。

 2月17日、FOMCで年内の利上げ軌道の修正について議論されていたことが議事要旨で判明。FRB本部会議室の内部。2014年撮影(2016年 ロイター/Jim Bourg)

議事要旨では「世界的な金融状況の最近のひっ迫が持続した場合、経済への下振れリスクが増幅する要因となり得る」とした。

参加者の大半は依然として年内の利上げ実施を想定しており、1月の利上げが適切かどうかも話し合った。しかし、金融市場のボラティリティーに関する解釈の仕方で見解が分かれた。

多くの当局者が経済へのリスクが高まっているとの見方を示すなか、複数の当局者は最近の金融市場の動向と、基調的な強さを示す米経済の「調整は難しい」と指摘。

金融市場の逼迫とさらなる利上げは「ほぼ同等」との意見もあった。

世界経済のリスクについての長い議論の末、景気先行き不透明感が増しているとの結論に達し、金融市場の持続的な混乱による影響への懸念を示した。

適切な利上げペースに関する見通しを変更することも話し合われたが、米経済の見通しを変えるのは時期尚早との意見で一致。世界経済の今後の展開のほか、原油や株の値動きを注視することにした。

米連邦準備理事会(FRB)は昨年12月、2016年に金利を4回引き上げることを示唆したが、議事要旨の記述は、最近の世界経済の減速や株価急落が、FRBに計画見直しを促していることを示唆している。

議事要旨は「複数の参加者が、中国やその他(の新興国の経済)が予想以上に減速し、米経済の障害となる可能性について懸念を示した」としている。

金融市場では議事要旨公表後に、FRBが今年1度も利上げできないのではないかとの見方が高まった。CMEグループによると、フェデラルファンド(FF)先物の値動きから計算した12月の利上げ確率は約30%で、12月より前の会合については、より低い数値となっている。12月利上げの確率は議事要旨公表の直前では約40%だった。

1月のFOMC以降も世界的な金融市場の混乱は続いており、米国の主要な貿易相手国であるメキシコは17日、通貨ペソの対ドルでの下落に対応するため利上げに追い込まれた。

議事要旨によると、参加者は中国の減速がメキシコやカナダの重しとなる可能性に言及した。カナダも米国の主要な貿易相手国だ。

1月のFOMC時点では原油の急激な値下がりが続いていた。ただ17日は、サウジアラビアやロシアなど有力産油国が暫定合意した生産量の凍結にイランが支持を表明。原油価格は約7%値上がりした。

外国中銀との通貨スワップ協定を改めて承認したことも議事要旨で分かった。

イエレンFRB議長は先週、依然として緩やかな利上げを想定していると述べたが、世界経済の弱さや株安によって、FRBが望む以上に早いペースで金融環境は引き締まっているとの見方を示した。

*内容を追加しました。

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