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FRB、月950億ドルの資産圧縮で総じて合意 5月にも開始=議事要旨

[ワシントン 6日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が6日に公表した3月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、保有資産を最大で月950億ドル圧縮する案で「おおむね合意」していたことが分かった。

米連邦準備理事会(FRB)が6日に公表した3月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、保有国債を月600億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)を月350億ドル削減することで「おおむね合意」していたことが分かった。1月撮影(2022年 ロイター/Joshua Roberts)

インフレが経済全体に広がりつつあるとの懸念が当局者の間で深まっており、金利を「中立的な位置」に「迅速」に引き上げるべきとの意見が出たことも分かった。中立金利は2.4%前後とみられている。

議事要旨によると「多くの参加者が、特にインフレ圧力が高止まりするか強まった場合、将来の会合で目標レンジの50ベーシスポイント引き上げを1回またはそれ以上実施することが適切と指摘した」という。

3月の会合では、ウクライナでの戦争に関連したリスクを踏まえ、一部の当局者が0.50%ポイントの利上げを目指す考えを撤回した。

バランスシートの縮小に関しては、早ければ来月から、国債を月600億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)は月350億ドルをそれぞれ上限に削減することでおおむね合意。3カ月、あるいは「やや長い期間」をかけ、段階的に実施する見込みという。

今回計画されている資産圧縮は、FRBが2017年から19年にかけて行った量的引き締め(QT)のほぼ倍のペースとなる。

バランスシート縮小が「十分に進んだ」後、MBSの売却を検討することが適切である点でもおおむね合意した。

議事要旨によると「高インフレと労働市場のひっ迫がバランスシート縮小開始を正当化する、との見方で全ての参加者が一致」した。

結論は下されなかったが、議論は「大幅な進展」を見せ、早ければ5月3―4日のFOMC後に「バランスシート縮小のプロセスを開始する」可能性があるという。

FRBは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による経済的悪影響を弱めるため、2020年春に大規模な債券購入プログラムを開始し、バランスシートが膨らんだ。現在、総額約8兆5000億ドル相当の国債とMBSを保有している。

議事要旨の発表後に米国債利回りは上昇し、10年債利回りは2.6%を上回った。ドルは対通貨バスケットで昨年5月下旬以来の高値を付けた。米主要株価指数は下落して取引を終えた。

アラン・B・ランツ・エンド・アソシエイツのアラン・ランツ社長は「投資家心理に変化を起こすような材料があるとは思わない」と指摘。むしろ5日のブレイナードFRB理事の発言がより材料視されたと述べた。

ブレイナード理事は5日、系統的な利上げとバランスシートの急速な縮小により、FRBの金融政策は年後半に「より中立的な位置」に達し、その後必要に応じてさらなる引き締めを行うという見通しを示した。

FRBは3月のFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、0.25─0.50%とした。バランスシート縮小についても、計画に大きな進展があったと明かしていた。

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