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パウエル次期FRB議長、QE3を「仕方なく支持」=2012年議事録

[サンフランシスコ/ワシントン 5日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル次期議長が、2012年に決定された量的緩和第3弾(QE3)を仕方なく支持していたことが、FRBが5日公表した2012年の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録(トランスクリプト)から明らかになった。

FRBは2012年9月の会合で、QE3の実施を発表。住宅ローン担保証券(MBS)を月額400億ドル買い入れ、インフレが抑制されている限り、労働市場の見通しが大幅に改善するまで資産買い入れを継続する方針を表明した。

議事録によると、パウエル氏は同会合で「意欲的というわけではないが、(同決定を)支持する。現在のFRBの軌道には幾分違和感を覚えている」と語った。

当時副議長を務めていたイエレン氏は同会合で「追加的な政策行動なしに失業率が予見可能な将来において低下する可能性は低いと考える。これ以上行動を遅らせるべきではない」と発言しており、パウエル次期議長と刺激策に対するスタンスの違いが見て取れる。

また、イエレン氏の見解が通常、経済学文献やモデルに基づく内容となる半面、パウエル次期議長は逸話に配慮した考えを示していることも明確になった。

パウエル氏は同会合で、プライベートエクイティ(PE)の投資家との対話に言及。PEの投資家らは欧州危機に直面する中、米企業の買収に積極的になっているもようで、米経済が長期的には堅調な軌道に乗っていることを示唆しているとの見解を示している。

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