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パウエル氏は「危険人物」、ウォーレン議員が再任反対 公聴会で

[28日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は28日、上院銀行委員会で開かれた公聴会で証言を行い、FRBの倫理観や多様性、インフレ見通し、金融規制などを巡る議員らの厳しい質問にさらされた。議員らはこれらの面でのFRBの不備を指摘し、さらなる行動を求めた。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は28日、上院銀行委員会で開かれた公聴会で証言を行い、FRBの取引を巡る内部規定や金融規制を巡る議員らの厳しい質問にさらされた。(2021年 ロイター/Kevin Dietsch)

また、エリザベス・ウォーレン議員(民主党)は、来年2月に任期が切れるパウエル氏の再選に反対票を投じると表明した。

ウォーレン氏は、パウエル氏がFRBを率いるには「危険な人物」と厳しい言葉を浴びせ、「あなたを再指名することは、米金融規制を緩和してきた共和党の(FRB)議長が、この経済を再び金融の崖に追いやることがないか賭けるようなものだ。私はそのリスクを取る価値があるとは思わない」と述べた。

前日には、金融商品への投資を巡り批判が高まっていたダラス地区連銀のカプラン総裁とボストン地区連銀のローゼングレン総裁が退任すると発表したばかり。

パウエル議長はこの問題を受け、FRB当局者の金融取引に関する規定の抜本的な見直しに着手したが、より厳しい対応を取るべきだったという批判は収まっていない。

銀行委のシェロッド・ブラウン委員長(民主党)は、FRB政策当局者による個別株の保有を禁止する法案の提出を計画していると明らかにした。

ラファエル・ウォーノック議員(民主党)は「中央銀行のイメージが著しく傷ついた」とし、パウエル議長に対しFRBの「公平性」を守るためにどのような措置を取っているか説明を求めた。

パウエル氏は「(FRB当局者が行った)投資が既存の規則に沿ったものだったとしても、規則そのものに問題があり、慣習と情報開示の改善が必要であることは明らかだ」とし、「これを機会に対処していく」と述べた。

スティーブ・デインズ議員(共和党)は、準民間機関である地区連銀の総裁を情報公開法の対象とし、総裁の行動に対する国民の監視を強化することに同意するかと質問し、パウエルは「検討」したいと応じた。

議員らはまた、インフレ率がFRBの目標である2%の約2倍で推移している状況を「一時的」と見なすパウエル氏の根拠に疑問を呈したほか、FRB高官の多様性を改善できていないと批判した。

ロバート・メネンデス議員(民主党)は、パウエル氏の在任期間中に高官ポストに就いているマイノリティーの数は「ほぼ」変わっていないと指摘した。

パウエル氏は、多様性は「優先度の高い」課題だとし、FRB理事に初めて黒人女性が任命されることを歓迎すると表明した。

公聴会では次期FRB議長を巡る議論が終始焦点となった。

ウォーレン議員は「誰もが認識している重要な問題はあなたがFRB議長として2期目も再指名されるかどうかだ」と指摘した。

バイデン政権はパウエル氏を再指名するかどうかや、理事の空席ポストなどに関してまだ発表していない。

ホワイトハウスはウォーレン議員の「危険な人物」発言に関してコメントを控えた。

投資調査会社エバーコアISIのクリシュナ・グハ副会長は、パウエル氏再任の可能性に対する信頼感はホワイトハウスから発表がないまま時間が経つにつれてやや低下し、地区連銀総裁2人の取引を巡る論争でさらに幾分弱まり、きょうのウォーレン議員の急所を突く「危険な人物」発言で急激に低下したと指摘した。

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